移動平均線とは何か?情報Iのデータ処理で株価チャートを理解する

株価チャートでよく見かける「移動平均線(いどうへいきんせん)」。「なんとなく見ているけど意味がよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

移動平均線は、統計学の「移動平均」という概念をグラフで表したものです。情報Iのデータ処理単元とも深くつながる、実用的な数学の応用例です。

この記事で学べること:

  • 移動平均線の計算方法と株価チャートでの読み方
  • 情報Iのデータ処理との接続
  • 5日・25日・75日移動平均線の違いと使い分け

本記事は、株式会社数強塾代表・藤原進之介が監修しています。

移動平均とは何か

定義

移動平均(いどうへいきん)とは、ある期間のデータを区切りながら平均を求め続ける手法です。「直近N日間の平均値」を時系列で並べたグラフが移動平均線です。

株価の移動平均線は、日々の価格変動のノイズを取り除き、「トレンド(傾向)」を視覚的に確認しやすくします。

なぜ重要なのか

生の株価データは日ごとに上下するため、傾向が見えにくいです。移動平均を使うと「全体として上昇傾向か、下降傾向か」が把握しやすくなります。これはデータの「平滑化(スムージング)」と呼ばれる処理です。

移動平均の計算例

【仮の計算例】5日移動平均線の計算

日付と株価(架空のデータ):
1日目:100円、2日目:105円、3日目:102円、4日目:108円、5日目:107円
6日目:110円、7日目:106円

5日移動平均の計算:
5日目時点:(100+105+102+108+107) ÷ 5 = 104.4円
6日目時点:(105+102+108+107+110) ÷ 5 = 106.4円
7日目時点:(102+108+107+110+106) ÷ 5 = 106.6円

「直近5日間の平均」を計算し続けることで、移動平均線が引けます。

※ これはあくまで計算方法を理解するための仮の数字です。

よくある誤解——「移動平均線のゴールデンクロスは必ず上昇サイン」は過信禁物

株価チャートの分析では「ゴールデンクロス(短期移動平均が長期移動平均を上抜け)は買いシグナル」と言われることがあります。しかしこれはあくまで過去のパターンに基づく傾向であり、将来の株価を確実に予測するものではありません。チャート分析は参考情報の一つとして捉えることが重要です。

情報I・数学との接続

移動平均は情報Iの「データの活用」単元、および数学Iの「データの分析」で学ぶ「平均の計算」の応用です。

特に情報Iの「表計算(スプレッドシート)」単元では、移動平均の計算を実際に行う課題が出ることがあります。ExcelやGoogleスプレッドシートでAVERAGE関数を使って移動平均を計算し、グラフを描く練習が有効です。

株価チャートでの読み方と活用

よく使われる移動平均線の期間と意味(一般的な解釈):

  • 5日移動平均線:短期の傾向(1週間単位)
  • 25日移動平均線:中期の傾向(1ヶ月単位)
  • 75日移動平均線:中長期の傾向(3ヶ月単位)
  • 200日移動平均線:長期の傾向(約1年単位)

これらは一般的なテクニカル分析で使われる期間ですが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

まとめ

  • 移動平均は「直近N日間の平均を計算し続ける」手法——データのノイズを除去してトレンドを見る
  • 計算の本質は「平均の計算」——中学数学の知識で理解できる
  • 情報Iの表計算・データ処理と直接つながる実用的なデータ処理技術

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免責事項

本記事は教育目的の情報です。特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記事内の数字・計算例は仮の例示であり、実際の運用成果を保証するものではありません。運営:株式会社数強塾 / 監修:藤原進之介

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