「このファンドはリスクが低い」という説明の「リスク」は、金融では主に標準偏差(ひょうじゅんへんさ)を指します。リスクとは「損をする可能性」ではなく、「価格の変動の大きさ」のことです。
標準偏差は高校数学「データの分析」の核心テーマであり、共通テストでも出題されます。また金融・AIの分野で広く使われる実用的な統計指標です。
この記事で学べること:
- 標準偏差の意味と計算の考え方
- 金融での「リスク」と標準偏差の関係
- 高校数学「データの分析」との接続
本記事は、株式会社数強塾代表・藤原進之介が監修しています。
標準偏差とは何か
定義
標準偏差(σ:シグマ)とは、データのばらつきの大きさを表す指標です。平均から各データがどのくらい離れているかを示します。
標準偏差が大きい → データの散らばりが大きい(ハイリスク)
標準偏差が小さい → データが平均に集まっている(ローリスク)
なぜ金融でリスクを表すのか
株価のリターン(収益率)の標準偏差が大きいと、日によって大きく上がったり下がったりする「価格の振れ幅が大きい」銘柄です。投資家はこの振れ幅をリスクと呼びます。
標準偏差の計算例
【仮の計算例】5日間の株価リターン
データ(仮):+2%, -1%, +3%, -2%, +3%
平均:(2 – 1 + 3 – 2 + 3) ÷ 5 = 1%
各データと平均の差(偏差):
+1, -2, +2, -3, +2
偏差の2乗:1, 4, 4, 9, 4
分散(偏差の2乗の平均):(1+4+4+9+4) ÷ 5 = 4.4
標準偏差 = √4.4 ≈ 2.1%
※ 実際の株価データは複数年・多数日で計算します。これは概念理解のための仮の例です。
よくある誤解——「標準偏差が大きい=危険な投資」は状況による
標準偏差が大きいと振れ幅が大きいですが、それは「損の可能性が高い」とは直接的には違います。大きなリターンの可能性も同時に意味します。リスクとリターンのトレードオフを理解することが大切です。
数学・共通テストとの接続
標準偏差は高校数学Iの「データの分析」で、分散・平均と合わせて学びます。共通テストでは「標準偏差を使ってデータの散らばりを比較する」問題が出題されています。
計算ステップ:
① 平均を求める → ② 各データの偏差を求める → ③ 偏差の2乗を求める → ④ その平均(分散)を求める → ⑤ 平方根をとる(標準偏差)
金融での実活用
投資信託・ETFのリスク説明では「年率標準偏差」が使われることがあります(各運用会社の開示資料等参照)。また相関係数の計算式にも標準偏差が登場します(相関係数の記事参照)。
まとめ
- 標準偏差はデータのばらつきの大きさ——金融では価格変動の大きさ(リスク)を表す
- 計算は「偏差の2乗の平均の平方根」——高校数学「データの分析」の核心
- リスクはリターンとセット——標準偏差だけで判断しない
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免責事項
本記事は教育目的の情報です。特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記事内の計算例は仮の例示です。運営:株式会社数強塾 / 監修:藤原進之介

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