決算書を英語で読む——earningsとrevenueとprofitの違い

「Appleがearningsを発表した」「revenueがアナリスト予想を上回った」——米国企業の決算発表ニュースでよく見かけるこれらの言葉、正確な意味の違いを説明できますか?

日本語では「利益」「収益」「収入」とまとめて訳されがちですが、英語の財務用語は明確に使い分けられています。

この記事で学べること:

  • revenue・earnings・profit・net incomeなどの正確な違い
  • 損益計算書(P/L)の基本構造
  • 「予想を上回る・下回る」などの決算ニュース頻出表現

本記事は、株式会社数強塾代表・藤原進之介が監修しています。

財務英語の基本——なぜ混乱するのか

日本語の「利益」「収益」「収入」はそれぞれ異なる概念ですが、日常会話では曖昧に使われがちです。英語の財務用語は会計の国際基準(IFRS・GAAP)に基づいて明確に定義されています。

主要財務英語の定義と違い

【損益計算書(P/L:Profit and Loss Statement)の構造(概略)】

Revenue(売上高・総収益)
企業が本業から得た総収入。「売上」に最も近い。
例:Total revenue reached $100 billion.

– Cost of Goods Sold(COGS:売上原価)

Gross Profit(粗利益)
売上高から直接費用(原材料費など)を引いた利益

– Operating Expenses(販管費・研究開発費など)

Operating Income / EBIT(営業利益)
本業から得た利益。Earnings Before Interest and Taxes.

± 金利・税前後

Net Income / Net Profit(純利益)
最終的な「手残り」の利益。

Earnings(利益・収益)
文脈により「純利益」や「1株あたり利益(EPS)」を指すことが多い。決算発表では「Earnings Per Share(EPS)」が重要指標。

※ 会計基準・企業によって若干定義が異なる場合があります。詳細は各企業のIR資料をご確認ください。

よくある誤解——「earningsとrevenueは同じ」は間違い

revenueは「売上(コスト引き前)」、earningsは「利益(コストを引いた後)」です。revenueが大きくてもcost(費用)が大きければearningsは小さくなります。両方の数字を確認することが大切です。

英語との接続——決算ニュースの頻出表現

  • beat expectations / beat estimates:予想を上回った
  • miss expectations:予想を下回った
  • in line with expectations:予想通り
  • year-over-year(YoY):前年同期比
  • quarter-over-quarter(QoQ):前四半期比
  • guidance:将来の業績見通し(企業が公表するもの)
  • raised / lowered guidance:見通しを上方修正 / 下方修正した

実際の英文ニュースを読む練習

実際のニュース例文(パターン):

“The company reported revenue of $X billion for Q2, beating analyst expectations of $Y billion. Net income came in at $Z million, compared to a net loss of $W million in the same period last year.”

この文を読むと:売上高(revenue)・純利益(net income)・前年同期比が一文でわかります。

まとめ

  • revenue(売上)≠ earnings/profit(利益)——費用を引く前と後の違い
  • 損益計算書の構造を理解すると決算ニュースが読みやすくなる
  • 「beat/miss expectations」「YoY」などの頻出表現を押さえておく

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本記事は教育目的の情報です。特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。運営:株式会社数強塾 / 監修:藤原進之介

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